なんだこれ?!と言わせよう!
ワークショップ生まれの新しいアートの手引き
好評につき第2版!
「ひっくり返してみる」「やりにくい方法でやってみる」など、「なんだこれ?!サークル」に伝わるなんだこれ?!を生み出す10の方法を紹介。デュシャン、赤瀬川原平、田中敦子、村上三郎、真鍋大度、Chim↑Pomら、名だたる“パイセン”の作品を借りながら、未知と出会った際に抱く感覚「なんだこれ?!」を解き明かします。身のまわりの「なんだこれ?!」を探して、実際にやってみたり、カタチにしてみたくなる実践的なビジュアルブック。これまで切り分けられてきた表現と鑑賞を地続きにして、アート的思考を起動させるという点でも広く評価を受けています。
第2版では、一部のデザインを変更、なんだこれ?!サークルから生まれた子どもたちの実践例をまとめた小冊子おまけ付き!
編集:岩淵拓郎
デザイン:ニコール シュミット
翻訳:クリストファー スティヴンズ
■本書のポイント
①「なんだこれ?!」という感覚をポジティブに捉えなおし、読者が自らなにかをやってみたくなる、触発力と刺激に満ちています。
②簡潔にまとめられた10の方法は、表現、創作、思考、発想、アイデア出し…など、学校や職場から日々の暮らしまで、さまざまな場面で応用できます。
③近現代のアーティストによる作品図版をふんだんに掲載。「わからない」と言われがちなアート鑑賞の手引きとしても最適。実際に鑑賞教育の現場でも参考とされています。
④小学3年生以上を対象としたワークショップから誕生したという経緯そのままに、子どもでも読み進められる平易さとわかりやすさ、ユーモアも兼ね備えた1冊になっています。
⑤本冊子のテキストはすべて日英バイリンガル表記を実現。海外での展開にも応えます。
■初版からの変更点
①子どもたちのなんだこれ?!を掲載した小冊子の特典つき。
②読者コメントを多数掲載した内容をイメージさせる帯を追加。
③一部デザインとページネーションを修正。
④販売価格が変更となりました。
■目次
序章 なんだこれ?!サークルへようこそ/1章 誰もやってないことをやってみる/2章 やりにくい方法でやってみる/3章 ひっくり返してみる4章 大きさを変えてみる/5章 同じことをものすごくくり返す/6章 よくわからない名前をつけてみる/7章 いろんなものを組み合わせてみる/8章 普通のことをわざわざやってみる/9章 やると怒られそうなことをやってみる/10章 (ほとんど)何もしない/終章 鉄の掟
■なんだこれ?!図版リスト
マシュー・バーニー《拘束のドローイング 2》、真鍋大度《electric stimulus to face -test3》、田中敦子《電気服》、金氏徹平《ティーンエイジ・ファン・クラブ #38》、村上三郎《通過》、白髪一雄《天暴星両頭蛇》、赤瀬川原平《宇宙の罐詰》関根伸夫《位相 – 大地》、フロレンタイン・ホフマン《ラバー・ダック》、ノア・カリナ《エブリデイ》、ルネ・マグリット《イメージの裏切り(これはパイプではない)》、マルセル・デュシャン《自転車の車輪》、コリー・フォーゲル《パール・ドラムス》、フランシス・アリス《実践のパラドクス1(ときには何にもならないこともする)》、田中功起《Everything is Everything》、チン↑ポム《BLACK OF DEATH(109の上空、渋谷、東京)》、鈴木昭男《日向ぼっこの空間》
■なんだこれ?!サークル(著者)
自由な表現と思考のための連続アートワークショップ。思わず「なんだこれ?!」と言ってしまいそうなことを考えて実践する伝統のサークルという設定のもと、表現と鑑賞を地続きに扱いながら、既存の枠にとらわれない自由な表現を一人ひとりが作り上げる。対象は10歳〜大人。これまで大阪(2014、2019)、タイ(2017、2019)、鳥取(2020〜)、静岡(2021)、兵庫(2022)、通信制(2020)などで実施。合言葉は「なんだこれ?! はちょうクール!」。
■岩淵拓郎(編者)
編集者。1973年生まれ。美術家として活動した後、2011年に編集者へ。現在は文化芸術に関する書籍の編集、地域の文化プロジェクトの企画制作など。2014年よりワークショップ「なんだこれ?!サークル」を国内外で展開。主な編著に『オープンアトリエのつくりかた』(たんぽぽの家)、『音楽の根っこ』(日本センチュリー交響楽団)、『内子座 地域が支える町の劇場の100年』(学芸出版社)。